神社のご利益UP! 7ステップで押さえるお参りの基本作法
神社に参拝する時、あなたはどんな方法でお参りしていますか?
小さな頃からからの習慣で、見よう見まねや、なんとなくそれらしい方法でお参りしている人も少なくないのではないでしょうか。正しい作法を知らないという人は、意外にも多いのです。
まれに少し変わった作法の神社もありますが、基本的にはこの作法であればほとんどの神社で通用するといわれる使い勝手のよい決定版のような作法があります。
今回は万能ともいえるその作法を、7ステップでお伝えします。
基本作法さえ知っていれば、どの神社にお参りしても安心ですよね。
作法を守ることは、神社に祀られている神々とのご縁を深め、ご利益を得ることにもつながるといわれています。
今日お伝えするほとんどの神社で実践できる基本のお参りの作法をチェックしてくださいね。
目次
2.ご利益UP!神社のお参り作法7ステップ
ステップ1 鳥居をくぐる
ステップ2 参道を進む
ステップ3 手水屋で手と口を清める
ステップ4 拝殿でお賽銭を供える
ステップ5 鈴を鳴らす
ステップ6 二礼二拍手一礼する
ステップ7 御朱印をもらう
1.神社にお参りする意味とは?
日本各地には8万社以上の神社があり、神社ごとにさまざまな神様が祀られています。
その神々は、ご神徳といわれる
・学業成就
・家内安全
・安産
・健康祈願
・縁結び
・商売繁盛
・開運
・厄除け
などの神の恵みがあります。
そのご利益のある神々と縁を結ぶことができるのが、神社参拝です。
私たちは、日々生活していく中で願い事や解決したい悩みなどを持っていますよね。
例えば、気になる彼との恋愛、今携わっているプロジェクトの成功、家族や周囲の人間関係を良くしたい、健康になりたい、人生をよりよくしたい……神社へお参りするということは、神様のご神徳によりそれらの願い事を叶えたり、悩みを解決したりするという大きな意味があるのです。
2.ご利益UP!神社のお参り作法7ステップ
みなさんはどんな方法でお参りをしていますか?
なんとなく見よう見まねで、特に意味はわからないけどいわれた通りに……なんて人も多いのではないのでしょうか?
実は神社のお参りには作法があり、それぞれの過程に神様とのご縁をより深めるための意味があるのです。
その意味を理解していないと、せっかくのご利益が半減したり、得られなかったりなんてことになりかねません。
今回は、お参りの流れと作法を7ステップでわかりやすくご紹介します。
7ステップありますが、まったく難しいことはありません。
いつもしている神社参拝と周る場所はほとんど同じかと思いますが、その作法の意味を理解して行うのと、そうでないのとでは神様のご利益に大きな違いが出てくるといわれているのです。
これからお伝えする7ステップをしっかりと確認してみてくださいね。
ステップ1 鳥居をくぐる
神社に行くとまず目に入るのが「鳥居」。
なんとなく鳥居をくぐっているという人もいるかもしれませんが、実は作法があります。
鳥居のくぐり方
鳥居の前にきたら、心の中で「お邪魔します」とお伝えし一礼、それから鳥居をくぐる。
いたってシンプルですが、神様にご挨拶をしてから鳥居をくぐるようにしましょう。
鳥居は「ここからが神様がいらっしゃる神域ですよ」と教えてくれる目印であり、私たちが普段の生活でつけてしまっている汚れや悪いものを浄化してくれる結界でもあります。
まれに鳥居以外の場所、例えば駐車場や参道の横から入る人がいますが、神様は穢れたものが神域に入ってくることを好みません。
そのため、結界である鳥居を通らないことで、穢れたものと一緒に入ってしまい、せっかくお参りしても、ご利益が得られないということになりかねません。
お参りする時には、少し遠回りをすることになったとしても、
「いよいよこれから神様にお会いするんだ」
という神聖な気持ちで、必ず鳥居をくぐり、ご挨拶と浄化をするようにしましょう。
ステップ2 参道を進む
鳥居をくぐってから、拝殿まで続くのが「参道」です。
この参道は一見ただの歩道のように見えるかもしれません。
でも実は、私たちが歩くためだけ場所ではないため、その通り方にも作法があるのです。
参道の歩き方
参道は真ん中(正中)を避けて、右側か左側に寄って歩く。
つまり、参拝者は、端に寄って歩いてくださいということです。
どういうことかというと、参道の真ん中である正中は神様が通る道だといわれ、参拝者だけでなく、神社の宮司さんや関係する人々も、真ん中を避けて道の両端に寄って歩きます。
この時、あまりにも端に寄りすぎる必要はありませんが、真ん中は神様が通る道だと考え、参道の両側どちらに寄って歩くよう心がけましょう。
また、参道はとても気のよい場所だともいわれています。
エネルギーの満ちた参道を歩きながら、あなたの「気」も浄化してみてください。
ステップ3 手水屋で手と口を清める
拝殿に近づいてくると「手水屋(てみずや・ちょうずや)」があります。
手水屋では、神様にお参りする前に水で手と口を清めます。
罪や穢れを洗い流す禊(みそぎ)の儀式というとわかりやすいでしょうか。
手水自体は、禊の儀式を簡略化したもので、参拝前に自分の心身を洗い清める大切な行いです。
手水での清め方
①右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、水をたっぷりとくんで、左手にかけ清める
②柄杓を左手に持ち替えて、同じように右手を清める
③再び柄杓を右手で持ち、左の手のひらで水を受け、口をすすぐ。口をすすいだ水は足元の溝に流す
④口をすすぎ終えたら、もう一度水を左手に流す
⑤最後に手で持った柄の部分の穢れを落とすために、柄杓を立てて柄に水を流してから伏せて置く
一点だけ注意点をお伝えすると、手水で使う柄杓(ひしゃく)を直接口につけることは、マナー違反になります。
口を清める際には、必ず左手で水を受けて、口をすすいでくださいね。
ステップ4 拝殿でお賽銭を供える
手水屋で自分の心身を清める禊の儀式が終わったら、いよいよ拝殿(拝むための建物)に向かいます。
神前に進んだら、まずはお賽銭を供えましょう。
お賽銭の方法
神様への感謝や尊敬の気持ちを表しながら、あなたにとって無理のない金額を、丁寧にお賽銭箱に入れる
お賽銭は本来「神様への感謝や尊敬の気持ちを伝えるための手段」という意味を持っています。
かつては祈願成就や五穀豊穣など、さまざまな日頃の感謝を伝えるために、白紙でお米を包んで供えていたといいます。
そこから、貨幣の流通が盛んになり、お米に代わりお金でお供えするようになったのです。
ですので、日頃の無事に生活できていることの感謝の気持ちや神様への尊敬の気持ちを込めて、お賽銭をしましょう。
ところで、いくらお賽銭すればよいのかも気になりますよね。
お賽銭は、日頃の感謝の気持ちや敬う気持ちを表すことが大事です。
金額ではなく、自分の真心をお伝えするということですね。
なので、あなたにとって無理のない金額で心を込めてお納めするようにしましょう。
ステップ5 鈴を鳴らす
お賽銭をお供えしたら、次に鈴を振り動かして鳴らします。
この鈴の音には2つの理由があります。1つ目が鈴祓いといい参拝者の穢れを祓い清めるため、2つ目が鈴の音色で神霊をお招きするためです。
鈴の鳴らし方
鈴を3回程度鳴らして鈴祓いをし、神霊をお招きする
鈴を鳴らす回数には決まりはありません。
ただし、鳴らせば鳴らすほど良いというものもないので、心を清らかにして3回程度を目安に鈴を鳴らしましょう。
振り返ると、神社の鳥居をくぐる時から何度も自身の浄化やお祓いを行なっていますよね。
なぜこんなにたくさん行うのかというと、神様は本当に穢れたものを嫌うからです。
つまり、あなた自身が清らかになればなるほど、神様との縁が深まるということなので、この鈴を鳴らすという作法もしっかりと行っていきましょう。
ステップ6 二礼二拍手一礼する
いよいよ神様にお参りするところまできました。
お参りの方法としては「二礼二拍手一礼」が一般的です。
読んで字のごとく「2回礼をして、2回拍手をする、そして最後に1回礼をする」という順番で行なっていきます。
二礼二拍手一礼の行い方
①神前で姿勢を正す
②背中を平らにし、腰を90度に折り深いお辞儀を2回繰り返す【二礼】
③胸の高さで両手を合わせ、右手を1㎝程度下げ2回拍手を打つ【二拍手】
④指先を揃え、最後にもう一度深いお辞儀をする【一礼】
この時の心構えとしては、神様の前で
・神様への感謝の心
・神様を敬う心
・神様へのおかげさまの心
を持ってお参りするということです。
ここで気をつけたいポイントがあります。
それは、神様にはまず、感謝や尊敬の意をお伝えし、その後にお願い事をするという順番を守ることです。
参拝の際に先に願い事をしてしまう人がいますが、神様は自分の願い事ばかりして感謝の気持ちを伝えてくれない人よりも、しっかりと感謝を表してくれる人を好むといわれています。
ご利益が得られるよう、お礼と願い事はワンセットと考えましょう。
まずは二礼二拍手一礼をしながら、神様が日頃見守ってくださっていることに対してのお礼や尊敬の念をお伝えし、その後にあなたの願い事をするようにしてください。
ステップ7 御朱印をもらう
最近は、御朱印ブームもあり、を集めている人も多いのではないでしょうか。
御朱印集めは楽しいものですが、実は参拝の際には守りたい、御朱印をいただくタイミングがあります。
御朱印をいただくタイミング
ステップ1~6の通りに参拝した後に、お参りした証として御朱印をいただく
この順序を守って御朱印をいただき、ご利益を受け取れるようにしてください。
本来、御朱印は「神社参拝の証」としていただくものです。
「参拝した神社の神様とご縁を結びました」という意味を持つので、まずこれまで見てきた1~6のステップでしっかりとお参りし、それからから御朱印をもらうようにしましょう。
まとめ
神社のお参りの流れと作法はわかりましたか?それぞれの作法に意味はあるものの、特別難しいものではなく、次回のお参りから実践できそうなものばかりですよね。
心身を清め祓い、神様への感謝と尊敬を忘れずにお参りすれば、神様と良好な関係を築くことができるといいます。
しっかり作法を守ってお参りすることで、神様とのご縁を深くして、ご利益をうけとれるようにしてくださいね。
【参考資料】
『神社で引き寄せ開運☆』 白鳥詩子
『神様が願いを叶えたくなる「神結び」の方法』 白鳥詩子
『神様に愛されて超開運する感動の神社参り』 はづき虹映