アーユルヴェーダの食事法|今日から取り入れられるあなたにピッタリの食事
心身ともに健康な日々を送れたらいいと思いませんか?
そんなあなたにぴったりなのが、アーユルヴェーダの食事法です。
「アーユルヴェーダって聞いたことがあるけど私には難しそう」
「実践するためには、本を買って勉強したり資格を取ったりしなくちゃいけないんじゃないの?」
もしそう思っている人がいるなら、安心してください。
なぜなら、アーユルヴェーダは私たちが手軽に日常生活に取り入れることができる予防医学なのです。
免疫力が大事と言われるこの時世こそ、ぜひ取り入れたい食事法です。
今回はアーユルヴェーダの考え方や、今日から取り入れられるあなたに合った食事法などをお伝えしていきます。
目次
1. アーユルヴェーダの基礎知識
1-1. アーユルヴェーダとは
1-2. アーユルヴェーダの効果
2. 人間の体質ドーシャについて
2-1. ドーシャとは
2-2. ドーシャのバランスを取ることが大切
2-3. 自分のドーシャを知る
3. ドーシャ別おすすめの食事法
3-1. ヴァータの人に合った食事
3-2. ピッタの人に合った食事
3-3. カパの人に合った食事
1. アーユルヴェーダの基礎知識
アーユルヴェーダについて話を聞いたことがありますか?
今回は主に食事法についてお伝えしますが、まずはじめにアーユルヴェーダの概要について知っていきましょう。
1-1. アーユルヴェーダとは
アーユルヴェーダとは、およそ5000年の歴史をもつ伝統的な世界3大医学のひとつです。その語源は、サンスクリットで「生命」をあらわすアーユスと、「科学」をあらわすヴェーダが結びつきできた「生命科学」という言葉からきています。
1-2. アーユルヴェーダの効果
アーユルヴェーダの1番の効果は、日頃からアーユルヴェーダを取り入れることで、心身ともに健康な状態を保つことができるということです。
アーユルヴェーダはもともとは医学ですが、それが日常生活に取り入れやすい形となって広く伝承されてきました。
なぜなら、アーユルヴェーダは、西洋医学のようなお医者さんの治療により病気を治す医学ではなく、日常生活の中で私たちが自分自身で病気にならないような生活や体づくりを行っていく予防医学だからです。
これからお伝えする人間の体質である3種類の「ドーシャ」を意識した生活を送ることで、あなたもその効果を受け取ることができます。
2. 人間の体質ドーシャについて
アーユルヴェーダでは、「ドーシャ」と呼ばれる3つの要素がわたしたちの心身の健康を左右していると考えられています。そのドーシャについて詳しくみていきましょう。
2-1. ドーシャとは
人はみな体の中に3つのドーシャを持っているといいます。その3つが「ヴァータ(風)」「ピッタ(火)」「カパ(水)」です。3つの要素が体内でうまくバランスを保っているときが健康的な状態であり、それがくずれると心身になんらかの不調があらわれてきます。
2-2. ドーシャのバランスを取ることが大切
一般的に、あるドーシャが増えることでバランスがくずれ、心身に不調があらわれるので、そのドーシャが増えないような生活を送るよう心がけることが大切です。そして、人はそれぞれの体質により、増減しやすいドーシャが決まっています。
そのため、自分のドーシャを知ることで、自分に合った生活習慣や食事法を実践することができるようになるのです。
2-3. 自分のドーシャを知る
自分のドーシャを知るための、簡単なチェックがあります。こちらのリンクから飛び、いくつかの質問に答えるとあなたの一番優位なドーシャがわかります。確認してからあなたに合った食事法を知ってくださいね。
あなたのドーシャはこちらのサイトでチェックできます
3. ドーシャ別おすすめの食事法
自分の優位なドーシャを知ったら、それぞれに向いている食事について知っていきましょう。
これからお伝えする内容に注意することで、ドーシャが増えすぎてバランスをくずすことが少なくなったり、体調がすぐれない時に早めにドーシャのバランスを取り戻して回復することができるようになったりします。
また、特に難しいレシピなどはなく、毎日の食事で取り入れていくだけで大丈夫なのです。
3-1. ヴァータの人に合った食事
ヴァータの人はとにかく冷えやすく、冷えのせいでドーシャが乱れ体調をくずしがちです。ですので、食事でも体を冷やすものはさけ、温めてくれるものを積極的に取りましょう。
また、できる限り時間に余裕を持ち、気持ちもリラックして食事をするようにしてみましょう。ヴァータの人は心配性な性格なので、心から体が弱ってしまう傾向も強いのです。
ヴァータの人が積極的に食べたいもの
・消化しやすいもの
・体を温めてくれるもの
・油分が含まれるもの
・酸っぱいもの
→具だくさんのスープ、完熟の果物、生姜や胡椒などのスパイス、肉、魚、卵、チーズ、オリーブオイル
ヴァータの人が控えめにしたいもの
・体を冷やすもの
・慌ただしい食事
→生の葉物野菜、トマト、ナス、冷たい飲みもの
3-2. ピッタの人に合った食事
ピッタの人は、食べたものをしっかり消化できますし、食べることも好きな場合が多いです。
ただ、熱をため込んでしまいやすいため、体を冷やすものを食べるようにしてみてください。野菜多めの食事がおすすめです。
暑い季節は特に体の調子をくずしやすいので、きゅうり、トマト、ゴーヤ、なす、オクラなどの体を冷やしてくれる夏野菜を積極的に取り入れてくださいね。
ピッタの人が積極的に食べたいもの
・体を冷やしてくれるもの
・甘味、苦味を感じる野菜や果物
→緑黄色野菜、甘味の多い果物、牛乳、肉は鶏肉
ピッタの人が控えめにしたいもの
・辛いスパイス
・体を温めるもの
・塩分の多いもの
→唐辛子、肉、卵、揚げもの、醤油や塩などの塩分の多い調味料
3-3. カパの人に合った食事
カパの人は上記2つのドーシャの人に比べると、食事の影響で体調をくずしにくい傾向にあります。ただし、太りやすい体質だという面で食事に注意が必要です。
スパイスなどで代謝をアップさせたり、油分の多いものをできるだけ減らした食事にしたりしましょう。
また、水分をため込みやすいので、水っぽいものも控えめにするとよいでしょう。
カパの人が積極的に食べたいもの
・苦味や渋みがあるもの
・辛味があるもの
・スパイシーなもの
→肉は鶏肉、卵、大豆、生姜、唐辛子、胡椒
カパの人が控えめにしたいもの
・油っこいもの
・甘みや酸味の強いもの
・水分が多いもの
→肉、揚げもの、ナッツ、バター、チーズ、醤油や塩などの塩分の多い調味料
4. 時間帯によってもドーシャのバランスは変化する
ドーシャは1日の中でも、時間帯により変化するといいます。つまり、1日の中でも体が欲しがる栄養素が変わってくるので、ドーシャの状態に合った食事の参考にしてみてください。
◼︎ 6〜10時に「カパ」をしずめる朝食を
朝はまだ体も消化機能も目覚めていない時間帯です。白湯などからはじめる軽めの食事で、ゆっくりと体を起こしてあげましょう。
◼︎ 10〜14時に「ピッタ」をしずめる昼食を
昼食は1日の中でもっとも大事な食事と考えられています。体の中の消化力が一番高まる時間帯なので、栄養のあるものをしっかりと食べましょう。
◼︎ 18〜22時に「カパ」をしずめる夕食を
夕食重さや遅さが特徴のカパの時間帯です。ゆっくりと自分の心身を休めていきたい時間ですので、食事も消化のよいものにしてみましょう。
まとめ
アーユルヴェーダの食事法についておわかりいただけましたか?
食事を通してあなたのドーシャを整えることで、心も体も健康な日々を過ごすことができるようになります。
「こんなに簡単な方法でいいの?」と思われた方もいるかもしれませんが、大丈夫なのです。私たちがすべきことは、難しい理論を学ぶより、自分と向き合い、心身ともに整えることです。
アーユルヴェーダの食事法を取り入れ、あなたの中のバランスを整えることで、健康的な生活を送っていきましょう。