宇宙由来の癒やしの力 隕石パワーストーン
パワーストーンにはさまざまな効果や意味を持つものがあります。
種類も多く、その数は300を超えるとも言われています。
その中には、隕石でできたものもあるって知っていましたか?
たいていのパワーストーンは、地球上の物質で生み出されたものですが、隕石パワーストーンは宇宙の力で生み出されたものです。
そのため、パワーストーンの中でも特に希少価値があるとされており、石の性質や効果にも特徴があります。
ここでは隕石パワーストーンに秘められたパワーを紹介します。
目次
1. 隕石パワーストーンとは
そもそも隕石とは、天空から飛来した石のこと。
科学的には、宇宙から飛来した1mm以上の大きさの石のことを指します。
地球で生まれた鉱物などにはない不思議な力を持つとされており、神秘的な力を持つとされる隕石パワーストーンは、新しい人生を切り開くときなど、「ここぞ」というときに力を借りたい石なのです。
隕石は古くから、多くの地域の人々に「神聖なる石」として崇拝されてきました。
例えば、ツタンカーメンの王墓では、隕鉄で作られた短刀が見つかっています。
また、古代ローマ時代にヴィクトリア神殿に祀られていた立方体の黒い石は隕石だったと言われており、イスラム教のメッカの中心の聖石についても、隕石ではないかと言われていました。
隕石が王や国家の宝、ご神体として祀られていたのは、古代人たちが隕石のパワーを実際に感じていたからではないでしょうか。
近年では、隕石や隕石グッズ、隕石ジュエリーなどを専門に扱うショップなども人気を集めています。
芸能界にも隕石ファンは多く、ある女性芸人が隕石のパワーで「隕石婚」をしたことも話題となりました。
地球にいながら宇宙を感じさせてくれる隕石は、スピリチュアルの世界からも高い関心が寄せられています。
著書「ご縁がつながり運がひらける日本の神さま大全」やブログ「“和”の神さまは、あなたの”願い”を叶えたい」でもおなじみ、Youtuberとしてもご活躍中のスピリチュアルコンサルタントの吉岡純子さんも、隕石を見につけることによって起きた不思議な出来事や隕石のパワーについて、動画でお話しされています。
以下からは、それぞれの隕石の種類とその秘められたパワーについてご紹介していきます。
2. 隕石の種類とその秘められたパワー
隕石パワーストーンは、「メテオライト」と「テクタイト」のふたつに大きく分けられます。
メテオライト
隕石をパワーストーンの世界ではメテオライトと呼びます。
メテオライトからは十数種類の地球には存在しない物質が見つかっています。
そうしたことから、神秘的な存在として注目されています。
メテオライトは含まれる成分によって3つに分けられます。
鉄やニッケル、コバルトなどを含む金属鉄でできている「鉄隕石」、宇宙由来と考えられているケイ酸塩鉱物などの岩石と鉄などの金属からできている「石鉄隕石」、宇宙由来のケイ酸塩鉱物をおもな成分とする「石質隕石」です。
メテオライトには宇宙からの教えと、強く純粋なパワーが詰まっているとされています。
神社などのご神体となっているケースもあります。
代表的なメテオライトは下記の通りです。
ギベオン
ギベオンはアフリカ大陸のナミビアのギベオンで1838年(1836年という説もあり)に発見された鉄隕石です。
地球に飛来したのは、およそ4億5000万年前と考えられています。
おもな成分は鉄とニッケルで、ニッケルの含有量から「オクタヘドライト」と呼ばれています。
表面を研磨して薬品で処理すると、「ウィドマンシュテッテン構造」と呼ばれる神秘的な八面体の結晶模様が見られるのが特徴です。
この模様は地球上の鉱物には見られないもので、700℃ぐらいの高温から非常に長い時間をかけてゆっくりと冷えることでできたと考えられています。
<秘められたパワー>
意志を強くする、現実を動かす、問題解決力を高めるなど、内面の変化を促し、魂をより高い次元に導いてくれるとされています。
ギベオン隕石についてはこちらの記事もぜひご覧ください。
パラサイト
パラサイトはメテオライトの一種で、石鉄隕石です。
ドイツの博物学者、P.S.パラスが1772年にシベリアで石のサンプルを採取し記録したことにちなんで名付けられました。
パラサイトは、およそ半分がニッケルと鉄の合金、残りの半分がケイ酸塩物質からできています。
ケイ酸塩物質には、黄色い大きなかんらん石の結晶が入り込んでいるのが特徴です。
<秘められたパワー>
強い保護力を持っていて、悪霊から身を守り、知恵と分別を与えると言われています。
サハラ隕石(NWA869 コンドライト)
地球に落下した隕石の多くは石質隕石と呼ばれるものです。
石質隕石は大きくふたつに分けられますが、8割以上を占めるのが細かな粒(コンドルール)を含む「コンドライト」です。
その中でもモロッコとアルジェリアの国境沿いのサハラ砂漠で発見されるものを「サハラ隕石(正確には「サハラNWA869隕石」)」と呼びます。
サハラ隕石は、鉱物的には「L4-5コンドライト」という、コンドライトの中でも鉄の含有量が一番少ないタイプに分類されていて、太陽系の構成物質によく似ています。
<秘められたパワー>
エネルギーの活性作用を持ち、自分自身の核を認識する助けとなる石とされています。
テクタイト
テクタイトは、隕石の衝撃と高温で地表にあった岩石などが融解し、気体となったものが上空で冷やされて固まってできた石です。
研究が進んだことによって、現在では隕石そのものではないことがわかっていますが、かつては隕石と信じられていました。
そのため、厳密に言えば隕石そのものではないものの、一般的には隕石パワーストーンの一種とされています。
テクタイトには、宇宙の惑星からの発せられる情報を受け取って、自然の理念に基づく思考となるように導く力があると言われています。
代表的なテクタイトは下記の通りです。
モルダバイト
モルダバイトは、チェコにあるモルダウ川の流域から発見される緑色の石です。
モルダバイトを生み出したのは、およそ1450万年前、ドイツのバイエルン州に落下した巨大な隕石です。
<秘められたパワー>
宇宙と地球の調和を促進する働きや、前世のカルマを解消して、問題を解決に導く力を持つとも言われています。
また、強い癒やしの力を持ち、魂を解放して霊的な目覚めをもたらす石として重要視されています。
リビアングラス
エジプトの西部でとれる天然ガラスです。
隕石の衝突によってできたものという説が有力視されています。
<秘められたパワー>
高いヒーリング能力を持つとされていて、プロのヒーラーやカウンセラーなど、人と多く関わる仕事の助けとなる石です。
テクタイトは産地によってさまざまな呼び名を持っています。
上記で紹介したものの他にも、オーストラリアで見つかる「オーストラライト」、アメリカで見つかる「ペディアサイト」、インドネシアで見つかる「ジャワナイト」などがあります。
3. 水濡れ厳禁!? 隕石パワーストーンの取り扱い方の注意
隕石というと、「宇宙からの落下の衝撃にも耐えた丈夫なもの」と思っていませんか?
その性質上、隕石パワーストーンの取り扱いは他のパワーストーンとは多少異なっており、取り扱いにあたってはいくつか注意が必要です。
①水や湿気を避ける
メテオライトには鉄成分が多く含まれるため、水や湿気に弱いです。
ギベオンなどの鉄隕石は、切ったり割ったりすると急速に酸化するので、切断しないでください。
浄化する際は水を使うのは避けましょう。特に水につけ置くのは厳禁です。
②衝撃を避ける
モルダバイトやリビアングラスは天然ガラスなので、衝撃に弱いという特徴があります。
ぶつけたりして衝撃を与えると、割れたり欠けたりする場合があるので、気をつけましょう。
浄化する際には、石の表面を傷めないよう、水や塩に長く触れさせるのは避け、短時間で行ってください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。宇宙由来の隕石パワーストーンは、宇宙由来の神秘的なパワーが秘められています。
もっと詳しく隕石パワーストーンについて知りたい方は以下の記事もぜひご覧になってみてください。
なお、隕石は希少価値がある一方で、水や湿気、衝撃に弱いため、取り扱いには十分な注意を払ってくださいね。
【参考資料】
パワーストーンカウンセラー協会『最新版 パワーストーン使いこなし事典』
結城モイラ『スッキリした朝に変わる睡眠の本』