節分は年に4回ある?!知られざる旧暦の考え方と立春と土用の豆知識

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あなたは節分というと何を思い浮かべますか?
豆まきが頭に浮かぶ人が多いのではないでしょうか。

私たちは節分といえば2月3日、年に1回というイメージを持っていますよね。
しかし、実は節分は年に4回もあるというのです。

それはいったいどういうことなのでしょうか?

その理由や「節分」の過ごし方、そして節分と関係が深い「土用」について詳しくご説明します。

 

目次

目次

 

1. 節分とは?
1-1. 節分は年に4回ある
1-2. 旧暦では節分翌日の「立春」に干支が変わる
1-3. 九星気学などの東洋の占いでは、旧暦の干支を用いる
1-4. 2020年の立春は2月4日(火)18時03分
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1-5. 節分おすすめの過ごし方

2. 土用の丑の日の「土用」とは?
2-1.土用とは五行思想で季節の変わり目のこと
2-2. 季節の変わり目「土用」は体調を崩しやすい
2-3. 立春の18〜19日前も土用という
2-4. 土用は「だんだん」という意味

まとめ

 

1. 節分とは?

 

 

節分は「季節を分ける」という意味を持ちます。
一般的には豆まきのイメージが大きいと思いますが、その節分以外にいったいどのような意味があるのでしょうか?

 

1-1. 節分は年に4回ある

日本は四季という名の通り、季節の変わり目が、次の4つあります。

冬→春
春→夏
夏→秋
秋→冬

そして「季節を分ける」という節分の意味の通り、
本来は「立春、立夏、立秋、立冬」の前日である4日すべてが「節分」なのです。

つまり、節分は年に4回あるということになります。

私たちは2月の豆まきや恵方巻きの行事のときを「節分」として覚えているので、年に4回もあると聞くと、少し驚きますよね。
しかし、節分は「季節を分ける」という意味だと考えると、納得がいくのではないかと思います。

 

1-2. 旧暦では節分翌日の「立春」に干支が変わる

現在、私たちが過ごしている太陽暦では1年のはじまりが1月1日ですが、旧暦では節分の翌日の「立春」から新しい年がはじまるとされています。

というのも、そもそも干支とは旧暦で定められていたものです。つまり干支も旧暦で新年がはじまる立春の日に新しく変わるということになるのです。

よって、早生まれで節分より前に生まれた人は、現代でいう前の年の干支になるというということになります。

しかしながら、私たちは、ほとんどの場合太陽暦で自分の干支を覚えていますよね。そして実際に早生まれの干支の判断も、最終的には個人の選択に任されています

 

 

1-3. 九星気学などの東洋の占いでは、旧暦の干支を用いる

ただ、早生まれの人にひとつ注意してもらい点としては、東洋の占いは旧暦の考え方をするのが一般的だということです。

例えば九星気学や四柱推命、易学などが、立春を新年として扱います。

早生まれの人で、ふだん太陽暦で十二支を判断している場合は、占いの際の干支はいつもと違い、前年の干支を用いることが多いということを覚えておいてくださいね。

これを覚えておけば、占いのとき戸惑わずにすみますね。

 

1-4. 2020年の立春は2月4日(火)18時03分

旧暦の元旦である、今年の立春は2月4日(火)18時03分です。

暦の上では、2月の節分までが冬で、立春を迎えると春となります。

節分から立春は、新しい年を迎えるだけでなく、

・運気が変わる時
・気の流れが変わる時

としても重要な変わり目とされています。

そこで、旧暦で新年の前日である「節分」には、1年の締めくくりとして、古くからよいとされる過ごし方があるのです。

 

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1-5. 節分おすすめの過ごし方

現在、節分として行事が行われるのは、4回の節分のうち、2月の立春前日の節分だけです。

その理由としては、旧暦では立春から新年がはじまるとみなされているため、その立春の前日である2月の節分だけが、太陽暦でいう「大晦日」と同じように特別な扱いを受けるようになったのです。

そんな2月の節分といえば、豆まきをするのが一般的ですよね。昔からの習慣で行なっている人は多いと思いますが、

実は豆まきは、旧暦の大晦日である節分に、心身に溜まった邪気を払い、無病息災を願うという、新しい年を迎えるための神聖な風習なのです。

魔を滅するという「魔滅(まめ)」という漢字を使い、豆をまいて鬼を追い払う(魔を滅する)ともいわれています。

豆まきの一般的な決まりごとは、とてもシンプルです。

✔︎ 炒った福豆を用意する
✔︎ その家の主人が豆をまく
✔︎「鬼は外」で部屋から玄関の方へ豆をまく
✔︎「福は内」で逆に部屋に向かって豆をまく
✔︎ 豆まきが終わったら自分の年齢より1つ多く拾って食べる

豆を1つ多く食べるのは、新年の厄除けの意味が込められているといいます。

節分に豆まきを行って邪気を払い、立春からの新たな1年を健やかに過ごしましょう。

 

2. 土用の丑の日の「土用」とは?

 

 

「土用」というとあなたはどんな印象を持っていますか?

「夏の土用の丑の日はうなぎを食べる日!」

というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?

実は、土用にはその由来や過ごし方など、まだあまり知られていないけど、知れば心身ともにより健やかに1年を送れるヒントが隠されているのです。

 

2-1. 土用とは五行思想で季節の変わり目のこと

土用とは、五行思想における季節のうちの1つです。

五行思想とは、古代中国に端を発する自然哲学であり、万物は「木・火・土・金・水」の5種類の元素からできていると考えられています。

そしてこの五行思想を季節に当てはめた時に、「春に木気、夏に火気、秋に金気、冬に水気」となり、土気が余ってしまいました。

そこで、1年の季節を5つに分けるために、残った土気は季節の変わり目に割り当てられ「春夏秋冬それぞれの季節の終わり約18日間」が「土用」と呼ばれるようになったのです。

 

2-2. 季節の変わり目「土用」は体調を崩しやすい

季節の変わり目である土用は、人や自然界の気(エネルギー)が弱まる期間とされていて、心身ともに不調におちいりやすい時期だとされています。

現代でも季節の変わり目は体調を崩しやすいですよね。古くから同じようにいわれ、人々は季節の移り変わりの時期に、特に気を配ってきたのです。

昔から土用は体を整えるための期間だったといいます。

特に「食い養生」といい、4回それぞれの土用に合った食べ物食べることで、体調管理を行い元気に過ごすという風習があります。

 

2-3. 立春の18〜19日前も土用という

年に4回ある土用ですが、冬の土用は立春の直前の約18〜19日間で、1月17日〜2月3日ごろになります。

冬の土用は乾燥や気温の低さなどから、風邪をひきやすかったり、インフルエンザにかかりやすかったりするため、特に体調管理に注意が必要です。

夏の土用は夏バテ対策に、『丑の日に「う」のつくもの、例えばうなぎを食べるといい!』といいますよね。
立春前の冬の土用も同様に、食べた方がいいものがあります。

それが、冬の土用の未(ひつじ)の日にちなんで、「ひ」のつく食べ物や「赤い」食べ物
「ひ」のつく食べ物はヒラメやひじき、赤い食べ物はトマトやりんごなどがありますね。

2020年の土用の未の日は1月29日(水)です。ぜひ「ひ」のつくものを食べ食い養生をして、体調を整えてくださいね。

 

2-4. 土用は「だんだん」という意味

年に4回、立春、立夏、立秋、立冬の前にある土用の期間。季節の移り変わりの18日間であり、「だんだん」という意味を持っています。

だんだんと前の季節から次の季節へ移る準備をする・・・
だんだんと食べ物を次の季節のものに変えていく・・・

土用は季節の変わり目で、心身ともに負担の多い時期です。だんだんと移ろいゆく季節の変化を感じながら、日々ご自愛しながらゆっくりと過ごしましょう。

 

まとめ

 

 

節分や立春、土用の本来の意味や過ごし方についておわかりいただけましたか?

ふだん何気なく行なっている風習も、紐解いていけば、古くからの人と自然の関わり合いによって出来上がってきたものなのです。

季節の変わり目とうまく関わることで、心も体も健康になります。あなたも、今回学んだ知識をもとに季節の移り変わりにうまく身をゆだね、元気に過ごしていってくださいね。

 

【参考資料】
国立天文台

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