心身を癒やしてくれる世界三大ヒーリングストーン
パワーストーンとは、特別な力が宿っていると考えられている石の総称です。
現在でも300種類以上あるとされていますが、新しい鉱物が発見されることもあって、その数は増え続けています。
そのなかでも「特別に強い癒やしの力」を持つとして、世界中で注目されている3つの石があります。
それは「ラリマー」「スギライト」「チャロアイト」で、世界三大ヒーリングストーンと呼ばれています。
世界三大ヒーリングストーンの特徴と、石の力を引き出す使い方を紹介します。
目次
1. 海のような色をした「ラリマー(ブルー・ペクトライト)」
1. 海のような色をした「ラリマー(ブルー・ペクトライト)」
ラリマーは、海のような水色に白い模様が入っているきれいな石です。
西インド諸島で採れる「コンクパール」、ドミニカ共和国で採れる「琥珀」と合わせて、カリブ海三大宝石とも呼ばれています。
ラリマーが発見されたのは比較的最近で、1974年のこと。
地質学者のノーマン・ライリングが発見し、愛娘の名(ラリッサ)と、スペイン語で海を表す「マール」を組み合わせて、ラリマーと名付けられました。
希少価値の高い石で、その美しさからも人気を集めています。
愛と平和を表す石で、高い癒やし効果を持ち、意思の疎通をスムーズにしたり、優しい気分になれたり、いらだちや怒りを静めたりする効果があるといわれています。
ラリマー(Larimar)
和名:ソーダ珪灰石(けいかいせき)、曹灰針石(そうかいしんせき)、曹珪灰石(そうけいかいせき)
おもな産地:ドミニカ共和国
硬度:4.5~5
成分:NaCa2(Si3O8OH)
結晶:三斜晶系
光沢:ガラス光沢・真珠光沢
相性のいい石:アパタイト、クンツァイト、ピンクオパールなど
2. 日本人が国内で発見した「スギライト」
実はスギライトは、日本で発見された石です。
1944年に岩石学者の杉健一教授らが瀬戸内海に浮かぶ「岩城島」で見つけました。
この鶯色の石は、教え子たちの努力によって1976年に新種であることがわかり、恩師の名にちなんで「スギライト」と名付けられました。
スギライトは含まれる成分のバランスによって発色が変わってきます。
ほとんどが不透明な石ですが、稀に石英化した透明感のあるピンクスギライトも産出しています。
なお、色によってパワーに違いがあり、黒っぽい石ほどマイナスエネルギーから持ち主を守る力が強く、明るい色の石は癒やしの力が強いといわれています。
献身・浄化・高い霊性を表す石で、心身の浄化や邪気回避、ネガティブなエネルギーの除去などのほか、自然治癒力を助ける働きがあるとされています。
三大ヒーリングストーンの中でも、最も効果が実感しやすい石なのだそうです。
スギライト(Sugilite)
和名:杉石
おもな産地:日本、南アフリカ、イタリア、オーストラリアなど
硬度:5.5~6.5
成分:KNa2(Fe2,Mn2,Al)2Li3[Si12O30]
結晶:六方晶系(粒状集合体)
光沢:ガラス光沢
相性のいい石:アパタイト、モリオン、チャロアイト、ラリマーなど
3. 天使の羽模様の「チャロアイト」
チャロアイトは薄紫色で、天使の羽根のような模様を持つ油彩画のような質感の石です。
発見されたのは1949年ですが、新しい鉱物として認められたのは1978年と、比較的最近です。
名前の由来には2つの説があります。
ひとつはシベリアのチャロ川流域で発見されたからという説、もうひとつはロシア語で「魅惑」という意味を持つ言葉から命名されたという説です。
無条件の愛、精神の安定を表す石で、人生の転機のときによい方向に導いたり、恐怖心や不安感を取り除いたり、精神を安定させたりする働きを持つとされています。
マイナスのエネルギーを吸収する石なので、まめに浄化を行いましょう。
チャロアイト(Charoite)
和名:チャロ石
おもな産地:ロシア・サハ共和国
硬度:4.6~6
成分:KNa2(Fe2,Mn2,Al)2Li3[Si12O30]
結晶:六方晶系(粒状集合体)
光沢:ガラス光沢・絹糸光沢
相性のいい石:ラリマー、シトリン、アメシスト、スギライトなど
4. ヒーリングストーンの効果をより引き出す方法
パワーストーンはいつも身近に置いておくのがよいとされています。
原石を袋に入れて持ったり、アクセサリーとして身につけたりするとよいでしょう。
パワーストーンは持ち主のエネルギーを察知するといわれています。
願い事が叶う時期を決めて、願い事が叶うシーンをイメージしましょう。
また、パワーをチャージするお手入れをすることも大切です。
パワーチャージや浄化の方法は、
・水晶などのさざれや原石(クラスター)に上に置く
・窓辺において日光浴
・直接月の光に当てる月光浴
・土の上に置く
などいった方法があります。
さざれや原石などを使ってパワーチャージする場合は、さざれや原石も、日光浴や月光浴などで浄化して使うようにしてください。
土の上にパワーストーンを置いて浄化したときは、汚れたら水で洗ったり、汚れを拭き取ったりしましょう。
日光に弱い石、水に弱い石などもあるので、石の特徴に合ったお手入れを行ってください。
まとめ
海のような色で愛と平和を表す「ラリマー」。
日本人によって発見され、献身・浄化・高い霊性を表す「スギライト」。
天使の羽模様を持ち無条件の愛や精神の安定を表す「チャロアイト」。
これらは数あるパワーストーンの中でもとりわけ癒やしの力が強いとされている「世界三大ヒーリングストーン」です。
ヒーリングストーンの癒やしの力をより高めたい人は、パワーチャージや浄化を行い、こまめにお手入れもしましょう。
石によっては日光や水に弱いものもあるので、取り扱いには注意してください。
【参考資料】
・『鉱物図鑑 パワーストーン百科全書331―先達が語る鉱物にまつわる叡智』(ファーブル館)
・「最新版 パワーストーン使いこなし事典 ― 守護石と組み合わせNGストーンがわかる」(主婦の友社)