定期的にチェック! クローゼットの整理術
部屋の中は一見きれいだけど、クローゼットを開けたら雪崩が起きる。
たたんでしまっている服が多すぎて、服が取り出しにくい。
そんな悩みを抱えている人は、意外に多いのかもしれません。
季節が変わるたびに新しい服を買っていると、いつしか服や小物がクローゼットから溢れ出してしまいます。
あまりに詰め込みすぎて、どんな服を持っているのかわからなくなり、似たような服を重ねて買ってしまうこともあるでしょう。
クローゼットの中の洋服は、適切な量をキープしたいもの。
そのために重要になるのが、持っていてもいい服と捨てるべき服のジャッジです。
ここでは、捨てるべきかどうか判断に迷ったときのチェックポイントから、上手な管理法まで、クローゼットの整理術を紹介します。
目次
1. 定期的な断捨離でクローゼットを整理
クローゼットを整理すると決めたら、まずは手持ちの服をランク分けしましょう。
シーズン中、週に1回以上着る服は○、月に1~2回着るもので処分するのはもったいない服は△、あまり着ていなくて処分してもいい服は×とします。
×の服は、潔く処分しましょう。
次に△の服をチェックします。
以下の条件にあてはまるものは、手放すべきものになります。
・洗濯しても落ちない汚れがある
・生地が破れたり、穴が開いたりしている
・生地が薄くなっていたり、よれたりしている
・プリントがはげかけている
・毛玉やほつれがある
・アイロンをかけてもパンツの膝の生地にたるみが残る
・コートの肘の内側のしわが取れなくなった
・デザインが時代遅れになっている
・似たような服が2枚以上ある
もし、修理すれば○に格上げできる服があったら、放置せずに自分で直すかお直しサービスに出すなどして、着られる状態にしておきましょう。
2. 大事なことは「今の自分」に必要かどうか
汚れや生地の傷みなどをチェックして、ある程度クローゼットの整理は進んだけれど、まだ服が多い。
そんな人は、その服を一度着てみてください。
体重は変わっていなくても、年齢とともに体型は変わっていくもの。
今の体型や髪型、メイクなどに合わないなと思ったら、すっぱり手放しましょう。
素材がいいから、高かったからと残している服の中に、3年以上着ていない服はありませんか?
3年着ていない服は、これからも着ることはないでしょう。
また、気に入っているけど合わせるアイテムがない、といった場合も、思い切って手放すことを考えてください。
思い出の服の対処法
もう着ることはないと思うけど、思い出があるから捨てられない。
そんな服はクローゼットからは出しましょう。
その後はふたつの方法をお勧めします。
① デジカメで撮影する
思い出は写真として残しておきます。
服自体はネットオークションやフリーマーケットなどで売るのもひとつの方法です。
② 思い出の品として保管する
思い出が深すぎてどうしても捨てられない服は、クローゼットから出してどこか別な場所に「思い出の品」として保管しておきましょう。
ただし、これは保管場所を変えただけであり、厳密には断捨離とは言えません。
思い切りがついたら、手放すことも考えてください。
3. 余計なものを増やさない! クローゼット整理術
服を断捨離してクローゼットを整理にしたら、その状態をキープすることを考えましょう。
断捨離を通して「今の自分に必要な服」だけを厳選したクローゼットは、いわばその人のファッションの軸。
服を新たに買う際は、現在のワードローブを基準として、そこに足りないものやコーディネートしやすい小物などを選ぶようにしてください。
手持ちの服を登録できるスマホアプリなどを活用すれば、オンラインでクローゼットの中身が把握でき、衝動買いや重複買いを防げます。
とはいえ、厳選して服を買っていたつもりなのに、いつの間にか着ない服が増えていた、ということもあるでしょう。
これは、好みやライフスタイル、ライフステージなどの変化によって、必要な服も変わってくるため。
年齢はもちろんのこと、結婚や出産、転職や昇進などに伴って立場が変化したときなどは、クローゼットの中身を見直しましょう。
そんな変化に対応するために行いたいのが、定期的なクローゼットの棚卸しです。
手持ちの服をチェックして、理想のコーディネートも見直します。
必要な服、足りない服を確認して、処分すべき服は整理しておきます。
使いやすいクローゼットをキープするためには、定期的に棚卸しすることが大切なのです。
まとめ
クローゼットの断捨離を行い、「今の自分に必要な服」を選ぶことは、自分の中にファッションの軸を持つことに繋がります。
年齢やライフステージなどの変化に合わせて、定期的にクローゼットを見直し整理するようにしましょう。
また、近年では服のレンタルサービスが広まりつつあります。
高い割に数回しか着ないパーティー用ドレスや、そのシーズンしか使えなそうな流行りのアイテムなどは、クローゼットの肥やしにならないよう、買わずにレンタルで済ませるのもひとつの方法です。
【参考資料】
『クローゼットの引き算』金子由紀子・著(河出書房新社)