できる女性と思われる手土産選び
友人に招かれたとき、お世話になった方を訪ねるときなどには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?
友人に招かれたとき、お世話になった方を訪ねるときなどには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?
手土産はどんなものを選んだらいいのか、迷うことも多いでしょう。持参する手土産の選び方にはセンスが出ます。
ここでは、できる女性と思われる手土産選びのコツを紹介します。
目次
1. 手土産は相手のことを考えて選ぶ
手土産を選ぶときに、まず考えたいのは相手のことです。
ひとり暮らしなのか、家族で暮らしているのか、お子さんがいるのか、お酒を飲むのか、甘いものが好きなのか。そうした相手のプロフィールをチェックしましょう。
手土産選びの基本は、相手に喜ばれそうなものを選ぶことです。
急遽用意したと思われないように、相手のお住まいの近所で購入するのは避けたほうがよいでしょう。切り分ける手間や衛生のことなどを考慮して、個包装のものを選ぶとスマートです。
そして、手土産が相手の負担になってしまっては本末転倒です。
相手に気を遣わせない金額、具体的には2000~3000円程度のものが適しています。ただし、ママ友に招かれた場合は、手土産の金額は住んでいる地域の相場に合わせるようにしましょう。
なお、実家に帰省する場合の手土産は、実家に住む家族だけではなく、滞在中に会う可能性のある親族や友人の分も用意します。
特に食事の準備などでお世話になる兄弟の配偶者や親族の女性などがいる場合には、高級なチョコレートや商品券など、相手に喜ばれそうなものを別に渡すとよいでしょう。
2. 季節感でワンランク上の気遣いを
自分が特に気に入っている和洋菓子、自分が住んでいるエリアの銘菓などは手土産の定番です。
でも、これだとバリエーションはつけにくいですよね。
いつも同じものではなく、手土産にも変化をつけたい場合は、季節感を取り入れてみてはいかがでしょう?
季節限定の飲み物や食べ物、バレンタインデーやクリスマスなどのイベントにちなんだスイーツ、季節の和菓子などは、四季を感じる手土産になります。
1月
お正月なら、ゴボウの蜜煮と味噌餡を包んだ「花びら餅」。
年始のご挨拶の場合は、干支にちなんだお菓子や、干支をかたどった容器入りの日本酒などが良いでしょう。
2月
しぼりたての新酒の日本酒、初しぼり。1月~2月に多く売り出されるので、日本酒好きの人にはおすすめです。
バレンタインデー近くなら、この時期しか買えない海外メーカーのチョコレートなども選べます。
3月
桃の節句に合わせたひなあられやひな菓子、白酒、春らしい色合いのロゼワインなど。
4月
和菓子ならピンクと緑と白の3種類のお団子を串に刺した「花見団子」、あるいは桜餅や道明寺。
5月
季節の和菓子なら柏餅や粽。無病息災に繋がる八十八夜(5月2日頃)に摘む新茶は、一緒につまめる和三盆の干菓子などと合わせて贈るとよいでしょう。
6月
夏越しの祓えで食べる三角形の和菓子「水無月」。ういろうの上にゆで小豆を載せたもので、三角形の形は氷を表すとされています。ほかには、葛を使った和菓子など、透明感のある涼やかなお菓子。
7月
水ようかんやゼリーなど、さっぱりしたお菓子。ビールが好きな人には、各地の地ビールなども適しています。
8月
夏を代表する水菓子の「錦玉」や「水まんじゅう」。
9月
中国で旧暦の8月15日、中秋節に食べる風習がある月餅。和菓子なら月見団子や秋の七草のひとつの萩を模したこぼれ萩など。
10月
ハロウィンのかぼちゃのお菓子や、子ども達に配るキャンディーの詰め合わせなど。岐阜県中津川の「栗きんとん」をはじめとする旬の栗を使ったお菓子なら、和洋ともにバリエーションが豊富。
11月
お酒の好きな人には、その年に収穫したブドウで作ったワイン、ボジョレーヌーボーを。解禁日は毎年、11月の第3木曜日。旬の柿を使った「干し柿」もおすすめ。
12月
冬至にちなんで柚子やかぼちゃを使ったお菓子や、クリスマスをモチーフにしたスイーツなど。
3. ホームパーティーではその場で食べられるものを
ちょっと選び方が異なるのは、ホームパーティーに招かれたときの手土産です。
この場合は、「その場でみんなが食べられるもの」を選びましょう。
「持っていた手土産が全員に回らない」というのは避けたいところ。あらかじめ参加する人数を確認しておきましょう。
ホールのケーキのように切り分けなければいけないものより、プチガトーなど取り分けしやすいものを選ぶのがおすすめです。
親しい間柄なら、「デザート」「飲み物」「お酒」「おつまみ」など、どんなものがいいか、リクエストを聞くのもひとつの方法です。
なお、デザートの生菓子などは重なる可能性も高いため、チョコレートやクッキーなどの焼き菓子といった、日持ちにするものを選ぶとよいでしょう。
誰が持ってきたのか、わからなくなりがちなので、手土産を渡すときには、その品物にまつわるエピソードを添えるようにしましょう。
4. 知っておきたい 訪問時のマナー
どんなに素敵な手土産をチョイスしたとしても、訪問時に失礼な振る舞いをして相手を不快にさせてしまっては意味がありません。
「できる女性」にふさわしいマナーは最低限おさえておきましょう。
まずは服装。訪問する相手が友人なのか、目上の方なのか、それによって服装も変える必要があります。
訪問する時間は、食事時や食事の準備をする時間帯は避けましょう。
午前中なら10時~11時、午後なら2時~4時ぐらいがおすすめです。
突然の訪問は相手の迷惑になるので、必ず事前に都合を聞いて、アポイントメントを取りましょう。
友人など親しい相手ならメールで連絡しても構いませんが、正式な訪問の場合は、まず手紙で連絡して、届いたころに電話で確認するようにしましょう。
いよいよ訪問となったら、手土産を準備して服装を整え、約束より5分遅れで訪ねるとよいでしょう。
10分以上遅れる場合は、遅れることを電話で連絡します。
玄関先でご挨拶だけして失礼する場合、少し前まではインターフォンを押す前にコートなどを脱ぐのがマナーとされていました。しかし、コートを脱ぐと「室内に通さなければ」と相手に気を遣わせてしまうということで、最近では「マフラーや手袋は外してコートは着たまま」が新しいマナーとなりつつあります。
失敗を恐れて緊張することもあるかと思いますが、マナーを守ろうとする誠実な姿勢と感じのよい挨拶、そして笑顔さえ忘れなければ、多少マナーを間違ってしまっても、相手の方もいやな気持ちになりません。
まとめ
贈り物には、その人のセンスが如実に出ます。
手土産を選ぶ際には、相手の家族構成や嗜好をまずは考えて。その際、旬の素材を使用したものや季節限定のものなど、季節感をプラスすると、より細やかな気遣いが感じられて好印象です。服装や時間など、訪問時の振る舞いにも気をつけましょう。
【参考資料】
『意外に知らなかった! 訪問とおもてなしのマナー」『「贈る」と「お返し」のマナー』