前世・過去世とは?
前世とは、生まれてくる1つ前の人生、現世に生まれる前に営まれていた自分の人生のこと。
そして、過去世とは、繰り返し生まれ変わってきた、すべての人生のこと。
つまり、現世の自分は、前世・過去世の自分の生まれ変わりであるという考え方です。
ここでは、前世・過去世について詳しくご説明していきます。
1. 輪廻転生
人間の肉体には寿命がありますが、魂は「輪廻転生」するというのが、あらゆる宗教の考え方です。
カルマの法則では、良い行いをすれば良いことがおき、悪い行いをすれば悪いことがおきると説かれています。
たとえば、「前世の行いが良ければ、現世で幸せになれる」「現世においても、すべての行いは自分に返ってくる」ということです。
周りの人を幸せにすれば、自分も幸せになっていけるでしょう。
大事なのは、自分の使命を自覚することです。
2. 知っておきたい前世・過去世のポイント
様々な前世・過去世の考えのうち、世界でもっとも有名なカルマの法則。
カルマとは、インドおよびその周辺が発祥の宗教であるヒンズー教から生まれた思想です。
カルマの考え方によると、すべての人には前世があります。
その前世での行ないが現世に影響を与えているとします。
前世の行ないが悪ければ現世で苦労し、前世の行ないが良ければ現世で幸せになれる、という発想です。
また、カルマには来世という考え方もあります。
カルマの法則では、現世の行ないを良くすれば、来世を幸せに生きることができると説いています。
さらに、現世の中だけでもカルマは働いているとし、良い行ないも悪い行ないも生きている間に自分に返ってくる、という倫理観です。
3. 前世・過去世を知る3つの方法
自分の前世を知る方法にはいくつかありますが、ここでは代表的な3つの方法をご紹介します。
前世療法
専門家の力を借りて催眠状態で奥深い無意識に働きかけ、前世・過去世の記憶を辿っていく方法です。
催眠療法の一種であり、人間は死後人間に生まれ変わるという転生論を前提としています。
アメリカ合衆国の精神科医であるブライアン・L・ワイス(ワイス博士)によって催眠療法中に「前世記憶」が「発見」され、1986年に出版された本『前世療法』で世に知られるようになりました。
前世記憶を思い出すことにより、現在抱えている病気が治ったりと治療に役立つともされ、、多くのケースで施行されました。
ワイス博士の著書で、自宅で自分ひとりでCDを聴くだけで、退行瞑想によって、前世の記憶をよみがえらせる体験ができるCDブックもあります。
(「ワイス博士の前世療法 (瞑想CDブック)」)
意識の中で前世を知る方法
前世・過去世は誰しもが持っているものなので、日常生活の中でふと気付くことがあります。
初めて会った人に、なぜか懐かしさや親しみを感じたことはありませんか。
これは前世で強い繋がりがあり、この世で再会した「ツインソウル」の存在と言われます。
また理由もなく惹かれる土地や国、職業がある場合は、前世でそのような生き方をしていた可能性が高いと言われています。
夢で前世を知る方法
夢は単なる記憶ではなく「無意識の集合体」です。
眠っている間に前世・過去世で体験したことを回顧したり、魂の修正をしていると考えられています。
夢に何度も同じ場所が出てきたり、同じ人と行動を共にしていたりするのは、潜在意識が前世の記憶を辿っているからです。
夢をつなぎ合わせることは前世を知る大きな手掛かりになります。
4. 前世の経験を活かすためには
前世は誰にでも存在しますが、どれだけ輪廻転生を繰り返してきたかというのは人それぞれ。
生まれ変わってきた回数が多ければ多いほど、様々な土地で色んな経験を積み重ねていると言われてます。
相手の気持ちを察するのが上手な人や、人の悲しみが理解出来る人は、過去の多くの経験からそれらを学び取ってきているのかもしれません。
逆に、経験の少なさゆえに魂が磨かれていない人は、思いやりや配慮が欠けていることが多いと言われます。
ただ、大切なことは、ありのままの状態で周囲に何かを与えることです。
魂はそれぞれ役目を持ってこの世に来ているということを理解することが大切です。
いくら前世・過去世で膨大な体験をしている魂でも、そのことに気付くことができなければ、何の力も発揮することができません。
前世の経験を役立てるためには、なるべく行動を起こし、潜在意識を目覚めさせる作業が必要です。
様々なことに興味を持ち、多くの人と関わることで、自然とその意識も高まります。
そして自身の使命について気づくことで周囲の人にも還元することができるようになります。
まとめ
生まれ変わりや、前世の記憶を持った子供たちといった事例などを見る限り、前世や過去世は確かに存在していると考えられます。
自分の過去世を知ることで、「今の自分の人生の生き方のヒント」を得ることができるかもしれません。