巣蜜の知られざる栄養価とは?美容や健康への6つのメリット
巣蜜は、巣ごと食べられるはちみつですが、その栄養価の高さから、美容や健康によいと人気を集めています。
今回はそんな巣蜜の栄養価や食べるメリット、美味しく楽しむための食べ方などをお伝えします。
目次
1.巣蜜について
1-1. 巣蜜とは?
1-2. 蜂の巣は何でできている?
1-3. 巣蜜の栄養価?
1-3-1. 「はちみつ」の栄養
1-3-2. 「蜜蝋」の栄養
1-3-3. 「プロポリス」の栄養
2.巣蜜を食べる6つのメリット
メリット① 便秘の解消
メリット② 疲労回復
メリット③ 風邪の予防
メリット④ 口内炎の予防
メリット⑤ 二日酔いや花粉症の改善
メリット⑥ アンチエイジング
3.毎日手軽に!巣蜜の楽しみ方
3-1. デザートとして毎日少しずつ
3-2. 巣蜜おすすめの食べ方
食べ方1. パンやクラッカーにのせて
食べ方2. 巣蜜フレンチトースト
食べ方3. 巣蜜レモンシロップ
1. 巣蜜について
はちみつについてはよく知っている方も多いと思いますが、そのはちみつよりもさらに栄養価が高いといわれるのが巣蜜です。
まずは、そんな巣蜜について詳しく知っていきましょう。
1-1. 巣蜜とは?
巣蜜とは、別名コムハニーとも呼ばれ、蜂が作った「巣ごと食べられるはちみつ」です。
一般的に知られている、とろりとした液体のはちみつは、花の蜜が入っている蜂の巣から、遠心分離機を使って蜜だけを取り出して作られたものです。
巣蜜は、はちみつを取り出さず、そのまま丸ごと食べます。食べるとザクッとした食感と、とろりとしたはちみつの香りと甘みがたまらないといいます。
巣蜜は、味のよさだけではなく栄養価も非常に高いため、今、とても注目されています。
1-2. 蜂の巣は何でできている?
巣蜜で食べる蜂の巣は、蜜蝋(みつろう)とプロポリスからできています。
蜜蝋は、ミツバチが自身で集めてきた花の蜜を体内で加工しできた分泌物です。
蜂の六角形の巣、この蜜蝋で作られています。
プロポリスとは、ミツバチが樹木(ユーカリ、ポプラ、カバノキ、ブナ、松など)から集めた樹液や花粉などに、自身の分泌物を混ぜて作ったものです。
ミツバチはこのプロポリスで、蜜蝋で作った蜂の巣をより頑丈に仕上げます。
蜜蝋もプロポリスも栄養価が高く、さらには濃厚な味や花の香りを楽しめることから、人気を集めています。
1-3. 巣蜜の栄養価は?
巣蜜は「はちみつ」「蜜蝋」「プロポリス」の栄養をすべて摂取することができます。その3つそれぞれに含まれる栄養をみていきましょう。
1-3-1. 「はちみつ」の栄養
ミツバチが集めるはちみつは、非常に栄養価が高い食品です。はちみつからは、次のような栄養を摂取することができます。
◎ブドウ糖、酵素、有機酸、ビタミン、ミネラル、アミノ酸
1-3-2. 「蜜蝋」の栄養
蜂の巣の原料であり、健康によいといわれる蜜蝋は、次のような栄養が含まれています。
◎ビタミン、鉄分、カルシウムなどのミネラル類
1-3-3. 「プロポリス」の栄養
蜂の巣のコーティングに使われ、抗菌効果があるといわれるプロポリスは、次のような栄養が含まれます。
◎アミノ酸、酵素、ビタミン、ミネラル、アルテピリンC、p-クマル酸、フラボノイド、クロロゲン酸、4-カフェオイルキナ酸、テルペノイド
2. 巣蜜を食べる6つのメリット
巣蜜を食べると、さまざまなメリットを受け取ることができるといいます。その6つの代表的なメリットをお伝えしていきます。
メリット① 便秘の解消
はちみつに含まれるグルコン酸やオリゴ糖は、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれます。
つらい便秘も、巣蜜を食べることにより改善が期待できます。
メリット② 疲労回復
巣蜜には、糖類の中でも、体内での吸収が速い単糖類のブドウ糖と果糖が含まれています。摂取からものの数分で体に吸収されるといいます。
そのため、疲れた際にすぐに回復したい場合は、巣蜜を食べるとよいのです。
メリット③ 風邪の予防
はちみつに含まれるグルコン酸や、プロポリスには殺菌作用があります。
そのため、巣蜜を食べることが、風邪やインフルエンザの予防につながるといわれています。
メリット④ 口内炎の予防
体内のバランスが崩れるとできやすい口内炎も、巣蜜を食べることで改善するといわれています。
栄養価の高さや、殺菌作用などで、体の調子を整えてくれます。
メリット⑤ 二日酔いや花粉症の改善
はちみつにはビタミンB2が含まれており、肝機能を高めてくれるため、二日酔いに効果があるとされています。
また、プロポリスには、花粉症の軽減作用があるという研究結果も出ているため、花粉症の改善も期待できます。
メリット⑥ アンチエイジング
巣蜜には、多くのビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵素などが含まれます。
そのため、抗酸化やアンチエイジングなどの効果が期待できます。
3. 毎日手軽に!巣蜜の楽しみ方
せっかくなら、上記のメリットをしっかり受け取りたいですよね。これから、巣蜜の摂取量の目安や、楽しみ方についてお伝えします。
3-1. デザートとして毎日少しずつ
巣蜜は、一度に多くの量を食べるのではなく、毎日少しずつ食べるとよいといわれています。
ティースプーン1杯を、1日2〜3回程が目安です。
巣蜜は相当たくさん食べない限り害になるものではありませんが、比較的糖質が多いため多量の摂取はおすすめできません。
また、巣蜜は食べると口にガムのようなものが残りますが、これはよく噛んで食べてしまって大丈夫な天然の蜜蝋です。しっかり噛むことで体内に吸収されやすくなります。
3-2. 巣蜜おすすめの食べ方
巣蜜のおすすめの食べ方を3つご紹介します。そのまま食べてもよい巣蜜ですが、アレンジすることでさらに楽しみながら巣蜜で栄養を摂取することができます。
食べ方1. パンやクラッカーにのせて
巣蜜もはちみつ同様に、パンやクラッカーなどとよく合います。
一口大に切り分けた巣蜜をそのままのせたり、バターやマーガリンと一緒にのせたりして食べるのがおすすめです。
食べ方2. 巣蜜フレンチトースト
食パンやフランスパンに、卵2個と牛乳120cc、砂糖大さじ1.5杯を混ぜた卵液を染み込ませます。
バターをたっぷり乗せて温めたフライパンで両面を焼きます。そして、最後にカットした巣蜜をお好みで入れよく絡めて出来上がりです。
巣蜜は加熱すると溶けるため、フレンチトーストにしっかりと絡んでくれます。
食べ方3. 巣蜜レモンシロップ
巣蜜レモンシロップを作ると、ご自宅で栄養たっぷりのレモネードやレモンスカッシュを楽しむことができます。
清潔な保存ビンに、薄く輪切りにしたレモンとカットした巣蜜を一緒に入れて2〜3日漬け込みます。
出来上がったシロップは、炭酸で割ってレモンスカッシュ、水で割ってレモネード、お湯で割ってホットレモンなど、その時々の気候や気分でさまざまに楽しむことができます。
注意!1歳未満のお子さんには与えないように
1歳未満のお子さんには、巣蜜やはちみつは与えないようにしてください。
腸内環境が整っていないため、乳児ボツリヌス症を発症する危険性があります。乳児ボツリヌス症は、便秘、哺乳の低下、首の座りの悪さなどの症状がでるといわれています。
なお、1歳を過ぎれば腸内環境が整うため、巣蜜やはちみつを摂取しても問題ないとされています。
まとめ
巣蜜を食べるメリットについておわかりいただけましたか?
巣蜜はその見た目のおしゃれさだけではなく、栄養価も非常に高いため、健康や美容のためにぜひ摂取したい食品です。
毎日少しずつ食べて、栄養を補給していってくださいね。