HSS型HSPとは? 特有の悩みや特性を知ってもっと生きやすく
日本人の5人に1人が当てはまるとされている、「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」。
人や物事に対する共感力が高い反面、過敏に反応してしまい心が疲れやすい特性を持つ人を指します。
このHSPは、さらに「内向型」と「外向型」の2種類に分類することができます。
HSPの中でも外向的な人は、「HSS(ハイ・センセーション・シーキング)型HSP」と呼ばれています。
略称の通り、強い刺激(high sensation)を求める人(seeking)という意味があります。
この記事では、HSPの概要として、
・HSS型HSPの特徴や感じやすい悩み
・HSS型の人が持つ才能
・HSPに合う仕事や人間関係
上記のような内容をご紹介します。
「私、HSPかも?」と感じている方が少しでも穏やかに過ごせるヒントや情報をお届けします。
1. HSS型HSPとは?
HSS型HSPとは、「共感性があり物事に敏感」というHSPの特性と、アクティブで行動力がある「外向的」な特性を併せ持つ人のことを指します。
通常HSPの人は、過度な刺激を受けないため人と会う回数を減らしたり人混みを避けるため、インドアになったり一人の時間が好きだったりと「内向的」になりやすいとされています。
一般的なHSPの主な特徴について、以下でおさらいしましょう。
・空気を敏感に読みがち
・相手の気持ちや反応が気になって仕方がない
・少しのミスや間違いの指摘にも傷つきやすい
・他人が怒られていると自分も苦しくなる
・一人の時間が必要不可欠
上記に当てはまる方は、HSPの特性を持っていると考えられます。
この特性に加えて、外向的な一面を併せ持つ人は、「HSS型HSP」に分類されます。
2. HSS型HSPの特徴
外向的で自ら刺激を求めに行くHSS型の人の特徴は、以下の通りです。
・好奇心が強く、「思い立ったが吉日」のように即行動しがち
・毎日同じことを繰り返したり、同じ人と遊び続けるのが苦手
・興味のあるものを発見したら、調べたり試さずにいられない
上記のように行動的な人は、HSS型HSPの可能性があります。
しかしHSS型の人も、根本的にはHSPの気質を持っています。
そのため自ら求めた刺激に対して過敏に反応し、必要以上にストレスを感じてしまうことも。
刺激を避けたいはずが、自ら刺激を求めてしまう矛盾を抱えているのです。
2-1. HSS型HSPに特有の悩み
HSS型HSPの人は、総人口の約6%ほどしかいないとされています。
一般的なHSPが約20%であり、その方も自分の特性について理解されず悩むことがある現状を考えると、HSS型HSPの気持ちはさらに理解されにくく、生きづらさを感じやすい性格といえます。
「刺激に敏感なのに行動的」という矛盾した特性は、仕事や恋愛においても独特の悩みを感じさせてしまいます。
HSS型の人は、営業のような自らアポイントを取りに行く仕事に向いていますが、同時にHSPの特性も持っているため、例えば理不尽な意見やダメ出しをする上司がいたりすると、すぐにでも逃げ出したくなるほど心が傷ついてしまいます。
このHSS型HSPの適職については、第4章で詳しくご紹介します。
そして、他人と深く関わる恋愛もまた、HSS型HSPは得意な部分もあり、同時に苦手と感じるものでもあります。
共感力が高いことで相手から好かれやすい反面、HSSの「刺激を求める=飽きやすい」という特性から、1つの恋愛が長続きしなくて悩むことも少なくありません。
そのためHSS型HSPの女性は、いい加減で不安定だけどどこか憎めない「ダメンズ」を好きになってしまいがち。
ダメンズの性格や気持ちに共感できてしまうため、関係がズルズルと続いてしまうのです。
その反対に、自分のHSPやHSSの特性をさらけ出せる相手が見つかれば、その人を心から信じることができます。
一人が好きなはずなのに一緒にいていつも居心地がよく、恋愛が長続きすることも多々あります。
また、自分の特性がハッキリ分かるっているため、相性の良い相手を見つけやすい点もHSP全般に当てはまる恋愛のメリットです。
自分の魅力や才能を活かすことも得意であり、HSPには「天才」と言われる人が多いとされています。
3. HSS型HSPは天才の気質あり?
HSPは共感力が高く、他人に好かれる才能に長けています。
そこに外向的な性格が加わるHSS型HSPは、コミュニケーション能力が非常に高く「天才」と言われやすい気質を持っています。
特にHSS型HSPは、「IQ」が高い人が多いとされています。
他人に対する共感力が高いことから、会話のオチまで先に想像できてしまったり、内容を瞬時に理解して自分なりに解釈し、相手に共感しながら話をまとめることもできるのです。
他人から見たHSPの人は、いつも的確で説得力のあるアドバイスをくれるため「なんでもできる・分かっている人=天才」と見られやすいのです。
共感力と思考力に加えて、HSS型HSPは外向的で行動力があります。
この行動力が、他人にクリエイティブな才能を感じさせる要因となるのです。
例えば、
・描きたい絵が頭に浮かんだら、すぐに描いてみる
・好きなフレーズを聞いたら、とりあえずメモして作曲する
・良さそうなアイデアを思いついたら、まず人に話したり実践してしまう
このように、失敗を考えるより先に行動するため、頭の中のアイデアが形になりやすいのです。
もちろん、アイデアが形になった裏には、その何倍・何十倍もの失敗もあることでしょう。
しかし、それでも行動せずにいられないHSS型の人はその失敗も糧にできるため、いわゆる「成功しやすい人」でもあるのです。
4. HSS型HSPに合う仕事
共感力と行動力を併せ持つHSS型HSPの人は、
・人に教える仕事(教師、インストラクターなど)
・他人から意見されない仕事(個人事業主、フリーランスなど)
・クリエイティブな仕事(ミュージシャン、イラストレーターなど)
主に、上記の3つの職種が適職とされています。
4-1. 物事を分かりやすく伝えられる「人に教える仕事」
人に何かを教える、いわゆる「先生」の立場になれる仕事は、HSS型HSPの天職です。
先生というと、学校・塾の先生や家庭教師などを思い浮かべますが、人にアドバイスをする仕事であれば、
・病院やクリニックで働く心理カウンセラー
・セミナーやワークショップの講師
・ジムやヨガのインストラクター
など、どんな職業も適しています。
加えて外向的であるHSS型の人は、持ち前の行動力で人とのコミュニケーションも円滑に図ることができます。
4-2. 理不尽な刺激を避ける「他人から意見されない仕事」
人からの意見に傷つきやすいHSPの人は、個人事業主やフリーランスなど、他人と直接関わらずマイペースに仕事ができる働き方も合っています。
・仕事を自ら探して獲得できる
・取引先と良好な関係を築きやすく、継続的なお付き合いができる
など、HSS型に特有の外向的な気質もプラスに働き、仕事が安定しやすいメリットもあります。
4-3. 需要を察知できる「クリエイティブな仕事」
他人が欲しいものを創作してお金を稼ぐ「クリエイティブ関係の仕事」も、HSP・HSSの人におすすめです。
相手が求めているものを察知する「共感力」と、思い立ったらすぐ創作する「行動力」を併せ持つHSS型の人は、クリエイティブな仕事で力を発揮する才能を持っています。
ただし、HSS型は「飽きやすい」という一面もあるため、同じ仕事で同じ作品を作り続けることに苦痛を感じてしまうかもしれません。
この悩みに対しても、例えば、
・ミュージシャンなら、毎回異なる楽曲を作る
・イラストレーターなら、幅広いイラストを手掛ける
上記のように毎回違うものを創作することで、受ける刺激が変わり新鮮な気持ちで仕事を続けることができます。
まとめ
「自分がHSPとは察していたけど、HSS型の気質は知らなかった」という方も少なくないでしょう。
HSPなのに行動的で、そのために疲れてしまうのは「HSS型」の特性を持っているからです。
このことを知っておくだけでも、即行動を避けたり一人でゆっくり考える時間を作ったりと、心穏やかに過ごすコツが見つかるものです。
記事を読み終わった今、HSPやHSSの方の悩みが少しでも解消されていたら嬉しいです。
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