内臓温めでいいことづくし?!温めるメリット・効果6選
あなたの内臓は温かいですか?冷えてしまっていませんか?
実は、気付かないうちに内臓が冷えてしまっている人は意外と多いのです。
内臓を冷やしてしまうと、さまざまなデメリット、例えば疲れや倦怠感、便秘などの体の不調や、病気の症状が出る可能性が高まってしまいます。
逆に、内臓を温めれば、あなたが感じている体の不調が改善する場合も多いといいます。
今回は、そんな内臓温めについて、内臓の冷えの症状や原因、温める効果やメリット、温める方法などについてお伝えしていきます。
内臓型冷え性について
はじめに、内臓が冷たくなる「内臓型冷え性」について知っていきましょう。
内臓型冷え性とは?
あなたは、内臓型冷え性という言葉をご存知ですか?
一般的に、冷え性といえば、手足の先などの末端冷え性を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。
しかし、実は今、体の内側にある内臓が冷える、内臓型冷え性の人が増えているのです。
内臓型冷え性の症状は?
内臓型冷え性によって起こりやすい症状についてお伝えします。あなたも症状に心当たりがないか確認してみてくださいね。
症状① 胃や腹部のあたりに触れるとひんやり冷たい
胃や腹部を触れると、ひんやりしているのが内臓型冷え性の症状です。
体感温度はそれほど低くはないのに、体の胃やお腹の辺りだけ冷たくなっているのは、内臓が冷えていることが原因だと考えられます。
症状② 便秘や下痢、腹痛などになりやすい
内臓が冷えると、腸内環境が乱れたり、機能が低下してしまったりします。
そして腸が動かなくなることで、便秘や下痢がち、度々腹痛に襲われるなどの不調が現れるのです。
症状③ 体が冷えて寝つきが悪い
疲れていてぐっすり眠りたいのに、なかなか眠りにつけないのも、内臓型冷え性の症状の一つです。睡眠時には、内臓を含めた体の深部の温度が低下していくことで、体がリラックスしていって、疲労やストレスが解消されます。
しかし、内臓が冷たいと、それ以上体温を下げることができず、リラックスできない状態のまま無理やり眠ることになり、寝つきが悪かったり、寝たはずなのに疲れが取れなかったりしてしまうのです。
症状④ 疲れやすい
「それほどアクティブに活動したわけではないのに、ぐったりと疲れてしまうことが多い、、」そんなあなたは、内臓型冷え症の可能性があります。
内臓が冷えると、血行が悪くなり、全身に老廃物や乳酸などの疲労物質がたまりやすくなります。そうすると、それほど動いたわけでもないのに、常に体がだるかったり、重い感じがしたりという症状が現れます。
症状⑤ 免疫機能の低下
内臓が冷えると、体を守るリンパ球が多く存在する腸の免疫機能が低下して、風邪をひきやすく、病気にもかかりやすい状態になります。「すぐに熱っぽくなる」「人の風邪をもらいやすい」などといった人は、内臓が冷えてしまっている可能性があります。
また、免疫力が低下すれば、生活習慣病やアレルギー、感染症などの病気にまでかかりやすくなってしまいます。
内臓型冷え性の主な原因
内臓型冷え性の原因はいったい何なのでしょうか?その主要な3つの原因についてお伝えしていきます。あなたの生活の中に当てはまるものがないか、確認してみてくださいね。
冷たいものの取りすぎ
冷たい飲み物などをとることで、内臓が冷えてしまいます。内臓を直接冷やすと、自覚症状がないまま内臓機能が低下する場合があります。
特に夏などの暑い時期には、冷たい飲み物を飲むとすっきりとした爽快感があり、体を冷やしてくれて気持ちがよいですよね。しかし、それとは裏腹に、内臓は冷えて血流や代謝が悪くなってしまっているのです。
過度なストレス
過度なストレスが蓄積すると、内臓が冷えてしまうことがあります。ストレスの影響で自律神経が乱れ、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで、血行不良が起こります。
血行不良が起こると、体の健康状態を保つためのエネルギーが内臓へ十分に送られなくなり、結果として、内臓型冷え性が起こってしまうのです。
運動不足
運動不足も、内臓型冷え性につながってしまいます。デスクワークや在宅勤務などで、日頃、体を動かすことが少ないと、筋肉の運動量も減ってしまいます。
筋肉の運動量が減ると、体温を適切に保つための熱が生み出されなくなり、結果として体温が下がり、内臓も冷えてしまうのです。熱を生み出す筋肉の運動も、実は内臓型冷え性にとっては重要なポイントなのです。
内臓を温める3つの効果・メリット
内臓を温めると一体どんな効果やメリットがあるのでしょうか?その代表的な3つの効果・メリットについてお伝えしていきます。
効果・メリット① 疲労回復が早くなる
内臓を温めて体温を上げることで疲労回復が早くなります。これは、内臓の温度と体温が上がることで、体の末端まで血行がよくなり、老廃物や乳酸などの老廃物が流れやすくなるからです。
効果・メリット② 代謝がアップする
内臓が温められることで、代謝もアップします。体に必要な熱のエネルギーがしっかり作られることで、血流がよくなり、全身の器官に必要な栄養がしっかりと送られるようになるのです。
効果・メリット③ 免疫力がアップする
内臓が温かくなることで、免疫力もアップします。免疫機能で重要な役割を果たす腸の温度が上がることで、働きが活発になり、風邪のウイルスや感染症の病原菌に対する抵抗力が上がるのです。
内臓を温める方法6選
内臓を温める6つの方法についてお伝えします。日常生活に取り入れやすい方法がほとんどです。ぜひ取り入れて、自分の体のために、日頃から内臓を温める習慣をつけていってくださいね。
方法① 体を温める食べ物
まずは、温かい食事を取り、内臓を内側から温めることが大切です。
食事にスープや味噌汁などの温かい汁物を取り入れたり、飲み物をアイスからホットや常温のものに変えたりするだけでも、内臓の冷えを予防し、温めることができます。
また、内臓を温める効果がある食材を積極的に選ぶことで、内臓の温度を内側から上げることができます。
体を温める食材は次の通りです。ポイントとしては、寒い地域や冬の季節に採れる食材を選ぶとよいでしょう。それらの食材は、体を温めてくれる傾向があります。
<野菜>
しょうが、にんじん、大根、かぼちゃ、じゃがいも、ごぼう、れんこん、玉ねぎ、ねぎ、カリフラワーなど<果物>
りんご、ぶどう、さくらんぼ、など<発酵食品>
納豆、キムチ、チーズ、ヨーグルト、味噌
逆に、夏が旬の食べ物は、体を冷やす場合が多いので、体を温めたい場合は摂取の量が多すぎないよう注意するとよいでしょう。
方法② 湯船で体の芯から温める
湯船で体の芯から温めてあげることで、内臓の働きも活発になります。最近では、ライフスタイルの変化によって忙しくなり、お風呂をシャワーで済ませてしまう人も多くなっています。しかし、シャワーだけだと、体の汚れを落とすことはできても、温めることまではできません。
ぬるめの湯船に浸かることで、内臓が温まり、さらにはリラックス効果でストレスを解消し自律神経も整います。ぜひ実践してみてください。
方法③ 適度な運動とストレッチ
筋肉量を増やして動かしてあげることで、内臓を温めることができます。筋肉は、体の産熱器であり、体に必要な熱を作り出してくれます。
ウォーキングやストレッチなどの有酸素運動をすることで、程よい筋力と運動力となり、内臓を温めてあげられるようになります。
「一駅歩く」「駅や会社で階段を使う」など、一工夫することで、すぐに日常に取り入れることができます。もちろん、軽い筋トレなどで、筋力を補ってあげるのもよいでしょう。
方法④ 腹巻をする
お腹に腹巻を巻くことで、外側からくる寒さから内臓を守ることができます。
涼しい季節の外出時や、家で過ごす時間、夏の冷房対策など、年間を通して腹巻は活躍してくれます。トイレなどで着脱できるので、暑すぎる場合などはすぐに外せるのもよいですよね。
実は最近、若い女性で腹巻をしている人が増えています。デザインや素材、厚みなどさまざまなタイプのものがあるので、好みのものを選んでみてください。
方法⑤ カイロを貼る
お腹にカイロを貼ることで、外側から内臓を温めることができます。
どうしても自分の体温で冷えの症状が改善しないときや、外気によって冷えてしまった場合は、カイロで熱を与えてあげましょう。
カイロを貼る位置は、おへその少し上の、胃腸のあたりが目安です。低温やけどにならないよう、ある程度厚みのある衣類や腹巻の上などから貼るよう、調節してみてくださいね。
方法⑥ よもぎ蒸しをする
内臓を温めるためには、よもぎ蒸しをするのもおすすめです。
よもぎ蒸しは、韓国の伝統の温浴方法で、内臓を温めるだけではなく、女性特有の生理不順や生理痛、更年期の症状などの改善も期待できるといわれています。
よもぎ蒸しについて詳しくはこちらの記事をお読みください
まとめ
内臓を冷やすと起こる症状や、内臓を温めるメリット、温める方法などについておわかりいただけましたか?
内臓を冷やすと日々の体の不調や思わぬ病気に見舞われる可能性が高くなってしまいます。
今回ご紹介した方法は、日常に取り入れられるものばかりなので、ぜひ、あなたもこれらの方法を習慣づけて、健康ですっきりした体を手に入れていってくださいね。